商工会議所 NEWS
2013年8月3日号掲載
中小企業の強い味方「ジョブ・カード制度」
「社員を募集したいがコストが気になる」「将来的な中核人材を育てたい」「長く働いてくれる人がほしい」など、若者の人材育成は中小企業にとっては大きな悩みといわれます。そこで強い味方となるのが「ジョブ・カード制度」。
「ジョブ・カード」とは、求職者の職業能力を証明する4種類のシート(@履歴シートA職務経歴シートBキャリアシートC評価シート)のこと。履歴書などにはない求職者に関する詳細な情報が記載されています。短時間の採用面接ではわからない求職者の職業能力やレベルなどを客観的に評価することができます。
ジョブ・カード制度は、ジョブ・カードの職業訓練を通じ、有能な人材を育成・確保したい企業と正社員の経験が少ない求職者などとのマッチングを推進する国の制度。
職業訓練を実施する企業では、訓練生の適性や能力などを判断すること中小企業の強い味方「ジョブ・カード制度」ができ、正社員として継続雇用できます。また、一定の要件を満たす場合には、国からの助成金や奨励金を受けることができます。
静岡商工会議所では、「静岡県地域ジョブ・カードセンター」を設置し、企業の人材確保・人材育成の支援を行っています。ジョブ・カード制度には、主に中途採用向けの「有期実習型訓練」、新卒採用向けの「実践型人材養成システム」があります。ジョブ・カード制度の活用により、採用時のミスマッチを解消できるほか、助成金・奨励金を活用することで人材育成にかかる経費負担を大幅に軽減することができます。
また、自社のアルバイトやパートを正社員として登用する時にも活用できます。
「若者チャレンジ奨励金」で100万円が支給
「ジョブ・カード制度」には「若者チャレンジ奨励金」があります。これは35歳未満の非正規雇用の若者を、自社の正社員として雇用することを前提に、自社内で実習(OJT)と座学(OFF - JT)を組み合わせた訓練を実施する事業主に奨励金を支給する制度です。
「訓練奨励金」は、訓練実施期間に訓練受講者1人あたり1カ月15万円が支給されます。さらに訓練終了後、訓練受講者を正社員として雇用した場合、「正社員雇用奨励金」として1年経過時、2年経過時にそれぞれ50万円の計100万円が支給されます。
若者チャレンジ奨励金は35歳未満の若者が対象です。ただし、採用が内定している新卒予定者は対象外です。
詳細は問い合わせを。
静岡県地域ジョブ・カードセンター(静岡商工会議所清水事務所内)
TEL 054(353)3407
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